所有する山の価値を知っておこう

相続などで自分のものになっていても、自分の山はどこにあってどういう状態で木が生えているのかを把握している方は、もしかしたら少ないのかもしれません。

価値のある山とはどんな山?
一般的に、山を立木で評価する場合は、次の点が吟味されます。

山の価値の判断材料
(1) 搬出がしやすいか?
・一般道と林道の距離は近いか、川などで隔たれていないか?
・所有者の山林から効率良く搬出する場合、他人の所有山林を経由しないか?
・斜面の傾斜はどうか?
(2) どんな木がどの位生えているか?
・樹種は何か スギかヒノキか雑木か?
・太さ、長さ、通直(曲がっていないか?)
・木の病気が多くないか(材質に影響)
(3)林齢(木の年齢)
栃木県の場合は、林齢(木の年齢)で言えば50年生~60年生が適材と言われています。それ以上の木は、希少価値はあるので、ニーズにマッチすれば高値で買い取ることが出来るのですが、少なくなる傾向です。所有者の方の価格に対する期待値とはギャップが発生する場合が少なくありません。     

間伐をしていると立木の質(価値)が向上します。

間伐
間伐をすると・・・
(1) 残った木の生長が適切になり、成長量、通直性(まっすぐに成長する)が増します。それと共に良い木材がとれるようになり山の価値も向上します。
(2) 一度伐採した山は木の生長が促進され、5~10年でまた収益が得られます。また、間伐の際に搬出に利用した作業道が次回の伐採時に利用できます。(経費が節減される)
(3) 間伐を行うことによって山林が「資産」に!
(4) 補助金をうまく活用することで、負担無く間伐を行うことができ、場合によっては収益を 
 得られることもあります。是非、補助金の活用をお勧めします。

間伐をすると良いことは分かっても、費用面を考慮するとなかなか・・・
せっかくある資産林野庁では、森林の活発なCO2吸収を促進するために間伐などに対して補助金制度を導入しています。この補助金を活用することで、負担なく間伐ができ、資産としての山を活用することができます。補助金制度の活用についてはSTEP3で詳しく解説しています。

山林の現況を把握するには

法的な確認書類としては、法務局で発行される登記簿があります。しかし、実際には相続等で引き継いだした山林について「山がどこにあり、どういった状態で木が生えているのか?」について明確に把握されていらっしゃる方は意外と少ないのが現状ではないでしょうか。
これらを解決するには、登記簿の他、森林簿注1)森林計画図注2)、毎年4月に送付される固定資産税の明細書などを準備するとともに、地元の山に詳しい方に同行してもらうなどして現場を実際に確認することを是非お勧めします。
21世紀の日本においても、山林の境界は明治に行われた地租改正当時から進歩しておらず、登記簿に記載されている面積と実測面積とが一致しない事例は事実数多く発生します。また、森林簿上に記載されている、樹種や林齢なども、その後の手入れの不行き届きなどで、すっかり姿を変えてしまっている事例もあるのです。

[森林簿]
言わば森林の住所録。森林簿には、地番のほか、所有者、面積、樹種、林齢などの貴重な情報も記載されています。
[森林計画図]
森林簿が住所録であれば、森林計画図は、住宅地図です。航空写真や地元の聞き取り調査から現況に合わせて作成されることが多いようです。したがって、正確な測量を基に作成されていないため正確性に欠ける面を考慮する必要がありますが、森林所有者にとって、森林を把握する上で必要な図面です。
森林簿、森林計画図の入手・閲覧は林業の盛んな都道府県は比較的担当者もなれており、入手は簡単な様です。しかし、余り慣れていない行政窓口ですと、担当窓口に赴いても一度で手続きが終了しないなど行政によって対応はまちまち。書類入手体験事例など体験記をメルマがで発信中!!
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日本の山の現状~花粉問題とCO2(参考)

老齢化した日本の森日本の山全体に、集中してスギとヒノキを植えすぎているのが正直なところです。そして間伐・整備されないまま老齢化していますから、二酸化炭素(CO2)の吸収は活発ではなく、老齢化した木は次の世代の若い木を育てるために毎年大量の花粉を放出しています。古いスギ・ヒノキは減らしていかねばなりません。東京都には花粉症対策のための政策があるのですが、これを利用する受け皿が不足しているのが現状です。
本来スギ・ヒノキは建築用材としては極めて優れた素材です。 一定量、成長したら伐採利用し、また新しい苗を植える。 新しい苗は、太陽エネルギーを受けながら二酸化炭素をたくさん吸収する。 吸収した二酸化炭素は、木材として利用し固定する。これが、非常に合理的な木材利用のあるべき姿だと思います。
実は、現在過剰にあるスギ・ヒノキも新しい植林は非常に減少しています。日本の人口構成と同じで、高齢化が進んでいるのです。資源利用の観点、二酸化炭素削減の観点から植林→伐採→利用→植林を早急に見直すべきなのです。

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