森林所有者に的確な提案営業を-インフォファーム(岐阜市、辻博文社長)はこのほど、林業分野では初となるタブレット形パソコン(iPad)を用いる提案業務支援アプリケーション「スピリット・オブ・フォレスター」(以下SOF)を開発した。森林所有者に必要な資料や積算データをその場で提示でき、鮮明な画像や動画を使って分かりやすく森林管理サービスを説明できる新時代の営業ツール。

林業分野では、「森林・林業再生プラン」の実施など、間伐や木材利用の促進に向けた取り組みが進み、建設・土木業界からの参入も活発化している。しかし、森林所有者との打合せ(商談)では、団地化・集約化施業を軸とした提案型の営業を効果的に行うのは、難しく、プラン書の説明能力や専門的な知識、営業センス等が不可欠となっている。SOFは、提案営業を実践できるツールであり、建設業協会等からの要望を受け、森林管理サービスの専門家と連携して2年がかりで開発されたiPad用アプリ。
森林所有者に画像や動画等を使って所有する山林の現状と管理後の森林のイメージを分かりやすく提示できるとのこと。現在SOFは、北はりま森林組合(兵庫県)と下呂市森林集約化協議会(岐阜市)で活用されており、年内の正式発売を計画している。(日刊木材新聞 2012年9月26日)

山林活用の難しいところは、その価値の全体像が明確に把握しづらい点です。このようなツールを利用して、不明瞭な森林価値の「見える化」が図ることができれば、森林所有者の方はより明確にご自分の山林が把握できる為、判断の基準を作ることができると思われます。 これらのツールが今後普及することを期待したいです。

最終的には安定した木材の販売先が近隣にあるかどうか。これが是非とも必要な条件となるはずです。木材を利用する施設(受け皿)がなくては残念ながら木材の価値を生かすことが出来ないからです。