視察4日目は、ソントフォーヘン(Sonthofen)にある地域熱暖房ボイラー(4500KW)と発電(700KW)の施設を見学しました。この施設は、複数の山林所有者自らが、需要先(エネルギー供給施設)を生み出すことを目的に建てられたものです。このように、先進地では、このような施設に投資を行い山林の有効利用を行っているのです。
熱供給と発電のシステムフロー
この施設の管理人の方が、熱交換設備を説明して下さいました。彼らの施設は、人件費が高い為、極力無人運転ができるような仕組みとなっています。このように地元の管理人が時々状況を確認する程度でも安定して運転できる状況でした。
燃料も下の写真のように、決して良い燃料ばかりではないようです。しかし、安定して運転できる。彼らの設備の成熟度を垣間見ることが出来ました。
この日2つ目に見学した施設は、レンゲンフェルドにあるORCシステムによる熱供給(6500KW,4500KW)と発電(1100KW)システムです。ORC導入の目的は、発電時に得られる熱エネルギーの利用のしやすさと、制御圧力が低い為人件費を削減できることのようでした。ORCシステムには補助金が出やすいとも言われていました。
やはり、地元の山林所有者よりチップの供給を受けていました。
かなり乾いた切削チップ
4000KWボイラー設備
制御室の壁に映し出した設備制御画面
この周辺は、ヨーロッパアルプスを背景にしたリゾートホテルが数十件あり、エネルギーセンターから
熱と電気の供給を受けていました。
本日の宿泊先は、まさにリゾート施設、アクアドームという名前の通りの宿泊所。暑い日本で、がんばっている会社のみんなには決して話すことが出来ないほどの施設でした。
おいしい食事
おやすみなさい