今回は、残念ながらお取引に至れなかった事例をご紹介したいと思います。

6haの50年生スギ林を所有される方より、売買のご検討のお電話をいただきました。
接道等搬出条件に悪いところは見受けられなかったものの、数年前に森林組合様に依頼して
切り捨て間伐を行っていましたので、20年は皆伐(間引き=間伐でなく、区画内の樹木を
すべて伐採すること)が出来ない山林でした。

しかし50年生という時期の木材は十分に成熟しており、間伐して育てるのではなく、
皆伐してその木材を製材やその他に利用、そして植林して循環させる時期を迎えていると
弊社は考えていること、その皆伐が20年行えないのは、製材業として非常に厳しいことを
ご理解いただき、今回はお話を見送りました。
補助を受けて間伐施業を行う場合、このようにその後の施業に縛りが生じる場合がございます。
そういった情報も、今後山林活用ドットコムから発信していけたらと考えています。