那珂川町に所在する約3ヘクタールの山林をお買取りいたしました。
小規模な山林については、立地や樹種構成によっては
お買取りが難しい場合があることを、これまでコラム等でも
お伝えしてきた通りでございます。
今回の山林は面積としては3ヘクタールと一定規模がございましたが、
弊社での活用が難しい広葉樹林の割合も多く
総合的な評価の結果、1ヘクタールあたり約30万円での
ご契約となりました。
トーセングループでは、製材事業に加え
木質バイオマス事業にも取り組んでいることから、
「バイオマス用チップ材として購入できないか」
というご相談をいただくこともございます。
しかし、どれほど良好に管理された山林であっても、
すべてが製材に適した良質材となることはなく、
一般的には山から搬出される材のうち
約4割前後が低質材(バイオマス用チップ材)となります。
また、良質材として工場に搬入された丸太についても、
端材の切り落とし、かんな掛けや、やすり掛けといった
工程を経ることで、最終的に製材品となるのは
全体の5~6割程度にとどまります。
このため、良い山林であっても
山全体の木材量を10とした場合、
製材品として利用できるのは約3割、
残り約7割はバイオマス材となるのが実情です。
そのため、バイオマス材のみを主とする山林は、
買取が難しいケースが多いという現状がございます。
本件ではスギ林も含まれていたことから
お買取りが可能でしたが、
本来であれば、広葉樹については
広葉樹製材を行う材木店や家具メーカー等で
可能な限り活用していただき、
その後に残る部分のみをチップ化する。
それこそが、森林資源の本当の有効活用であると考えております。
山林全体の価値を高めていくためには、
トーセン単独の取り組みだけでなく、
木材産業に携わる皆様とともに、
業界全体で考え、連携していくことが重要であると
強く感じております。

