残念ながらお取引に至れなかった山林をご紹介いたします。
那須町の1.8ヘクタールの山林について売買のご検討のお電話をいただきました。
所有者様は、
「そろそろ財産の整理をしないといけない。
子供に山林の相続について聞いたけれど、いらないと言われてしまった。
それならばこちらで活用してくれないか。」
と山林の売却を希望されていました。
接道等搬出条件に悪いところは見受けられなかったものの、数年前に業者さんに依頼して
再造林(区画内の樹木をすべて伐採し、新しく苗木を植栽すること)を行っていましたので
60年以上伐採が行えない山林でした。
植林が終わった後も、定期的な下草刈り等、山林の管理には費用ががかります。
本来であれば、伐採を行うことで得た収益から、次の山林を育成するための
資金を得るところですが、すでに全ての樹木を伐採してしまった後の山林を
一から保育していくというのは、なかなかに厳しいというのが現状です。
今回はそういった現状をご理解いただき、契約をお見送り致しました。
山の木を売り利益を出すことは、その後の山林の管理のために必要なことです。
「山の木を伐ったらお金が必要のようで恥ずかしい。」
山主の方からそういった声を聴くことがございますが、
そうではないんだ、大切なことなのだと、
山林ドットコムとしても繰り返し情報発信していきたいと考えています。