チップ工場に出力1000KWの発電設備導入

木質チップ製造大手のフルハシEPO(名古屋市、山口直彦社長)は、電力小売事業に参入することを明らかにした。所有チップ工場に出力1000KWのバイオマス発電施設を今年度中に導入、併せて子会社を設立してPPS(特定規模電気事業者)の登録を行い売電を進める方針。

同社は全国規模で木質チップの製造・販売を手がけており、昨年2月には住友共同電力および住友林業との合弁で神奈川県内に木質バイオマス発電所「川崎 バイオマス発電」を開設して電力需要に応えている。電力小売事業への参入に当っては、愛知県知多郡武豊町の愛知第4工場内にバイオマス発電設備を整備し、同工場で生産する建築廃材チップ等のリサイクルチップを燃料活用する。年間のチップ使用量は約1万5000トン、年間発電量は一般家庭1000世帯分に相当する800万KWを想定している。設備投資額は数億円規模とみられる。発電設備の稼動に合わせて子会社を設立してPPSとし、企業などに売電を行う。契約企業は木質バイオマス由来(CO2フリー)の環境に優しい電力を使用していることをアピールできるため、製品や事業の社会的価値を高めれられる。 また、フルハシEPOでは同事業の海外展開も検討している。(日刊木材新聞2012年10月16日付け)

フルハシEPO様は、建築解体材やパレット解体材のリサイクルチップを製造する最大手の一角。
解体材などを廃棄物として処理するのではなく、マテリアルや、エネルギーとして活用する取り組みは今後ますます重要なテーマとなるでしょう。