東京新聞 2013年3月18日付け で 当ブログでも度々ご紹介している丹羽健司先生の「木の駅」プロジェクトの記事を発見しました。 また、3月上旬「木の駅サミット」にて、これまた当ブログでご紹介した森大顕さんのドイツ・スイスの報告があったようです。
http://info.sanrin-katsuyo.com/?eid=50

「旭・木の駅プロジェクト」は愛知県豊田市旭地区で今冬、四期目を迎えた。約四十人の山主が間伐材の出荷に取り組んでいる。 以下要約抜粋

 木の駅は二〇〇九年、岐阜県恵那市で始まった。その後三年間で鳥取、長野県など全国約三十カ所に増えた。規格に合わない、量が集まらないなどの理由で間伐しても山に捨てられていた木材を、実行委員会などが相場より少し高い価格の地域通貨で買い取る。

 各地で木の駅のアドバイザーを務めるNPO法人「地域再生機構」(岐阜市)の丹羽健司さん(59)は「規格をあまり気にせず農産物を道の駅に出荷するように、気軽に山から木を出荷できるようにして、素人山主に森へ目を向けてほしかった」と話す。一つの木の駅は一中学校区が原則で、地域通貨は大型スーパーではなく地域の商店で使う。

「過疎で自分の住む所に自信がなくなっていた。木の駅が始まって、自分が動いて環境が良くなり、自信が付いた。過疎だけど、もう一回元気になろう、その方が楽しい、と思える」と山主の一人。椙山女学園大の谷口功准教授(社会学)は「木の駅によって、自治が生まれる可能性がある」と評価する・・・。

森さんの体験記にもあるように、ドイツやスイスのシンプルだが自信に満ちた生活は、まさにこの自治がキーワードではないでしょうか?他に依存していないから自信がある。日本人は、生活の多くを知らず知らずのうちに他に依存していたのではないでしょうか? だから、日本人はこんなに豊かなであるのに「自信がない」そう思えてなりません。

 三月上旬、旭地区で「木の駅サミット」が開かれ、秋田から島根まで七県十五の木の駅の運営者らが参加した。昨年は恵那市で開かれ、二回目。
 地域再生機構の森大顕理事(30)は、一~二月に視察したまきボイラーの先進地であるドイツ、スイスなど欧州について報告した。ドイツのレッテンバッハ村では木の駅のように、自分で切った木材を持ち込むと地域通貨が支払われる仕組みを始め、自分で生産した乳製品など酪農にも広がり、人口増加の起爆剤になったと紹介。一方で「まきなど、燃やす利用法だけではなく、より付加価値の高い利用法も考えましょう」と呼び掛けた・・・。

やはり、燃やすだけではもったいない。その通りだと思います・・・。