昨年オープンした「バイオマスホフ大多喜」は半年間で約4,500㎥の材を集荷しました。

そのうちの40%が製材工場向けの材として群馬・栃木へと出荷されております。

そして残りの60%は・・・

バイオマスチップ初出荷

残りの60%は製材には使えない材で、これまでは山に捨て置かれていたものですが、

これをバイオマス発電や熱ボイラーの燃料として利用します。

そうする事により、整備の遅れた森林にも価値を見い出せることが可能になったと考えております。

さて、今回初めて「バイオマスホフ大多喜」からバイオマス燃料を出荷をしました。

写真はトラックハッカーでの粉砕と積込の様子です。

このトラックハッカーは、林業先進国ではあたり前に見られるものらしいですが日本国内では初めての車です。

粉砕機と投入機と回送車を一体化したもので、小規模な作業に最適な優れものです。

トラックハッカーは大多喜を含め、各地の「ホフ」や山土場を移動しながら作業を続けております。

 

前にオーストリアで小規模な地域熱利用施設を見学したことがあります。

集落に熱ボイラーが設置されており、そこに集落の人たちが木材(製材工場が買わない悪い材)を運んできます。

集まった材はトラックハッカーによりチップ化され熱ボイラーの燃料に使われます。

その熱がパイプを通じ集落各戸に送られ、家庭の暖房に使われております。

もちろん各家庭は暖房費を施設に支払う訳ですが、そのお金は最終的に木材を持ってきた集落の人たちに回ります。

見事な地産地消です、エネルギーもお金も資源も地域で循環していることに目からうろこです。

 

日本は世界有数の森林国、課題は多くとも目指すは森林の再生と循環と地産地消!!