木の駅「バイオマスホフ大多喜」がオープン

株式会社トーセンは千葉県大多喜町に「バイオマスホフ大多喜」を落成し営業を始めました。

 

「ホフ」とは何ぞや??

 私どももよく理解できていないんですが・・・ドイツ語らしいですよ。

 どうやらガソリンスタンド的なものを指す単語らしいとのことで、察するに資源の貯蔵庫・集積基地的な

 施設と考えますのでご理解願います。

 

 千葉県には収穫期を迎えた森林資源が豊富に有りますが、これを伐採して販売するという流れが滞っていると感じます。

 その根拠の一つとして・・・あくまで単純な計算ですが・・・

 千葉県の蓄積量÷年間搬出量=27,360千㎥÷68千㎥=400年

 つまり、このままだとせっかく育てた森林の循環が400年先の25世紀まで掛かるという数字です。

 (因みに栃木110年、茨木90年、林業先進国のオーストリアが何と55年です)

 400年間放置された森林は・・・想像を絶します。

 

 なぜ、こんな状況になったのか?

 言わずもがなですが、伐ってもお金にならないからですよね。

 売ろうにも市場は遠いし、安いしでは誰も伐ろうとは思いませんね。

 

 さて、私どもが「バイオマスホフ大多喜」を拠点に何をしようとしているのかと言いますと・・

 現在私どもは千葉県内の国有林22ha約12,000㎥を買取り、伐採をしております。

 これを「ホフ」に集めて選別し、良材は製材用として県外の自社工場に輸送し、悪い材はチップ化して

 発電所や熱利用施設の燃料に使うつもりでおり、伐った木をすべて使うという方針の下に運営を始めたところです。

 今後は、これと平行して民有林からの買取もさせて頂きたいと考えており、林家の方には「山の木はお金になる」

 という実績を作っていきたいと思います。

 

 私どもは本年、大多喜のほかに群馬と山形に「ホフ」をオープンしました。

 いづれも木材の販売先が遠く流通の滞っている地域です。

 ガソリンスタンドが無ければ車は動きません、木材も同じですが「ホフ」を拠点に動くはずです。

 少量の流れ(木材)が「ホフ」に集まり、大きな流れとなって川下へと送られるシステムを構築したいと思います。

 そんなで・・・正直、材が欲しいものですから宜しくお願いいたします。

 

 千葉での伐採・搬出は容易ではありません・・・

 次回、そんなところを綴りたいと思います。(岡 康)

 

 お問合せ先

 バイオマスホフ大多喜

 TEL0470-62-6655 (平日9時~16時) 受付 石坂

 県北木材協同組合 那珂川工場

 TEL0287-93-0611 (平日8時~17時) 担当 岡

バイオマスホフ大多喜のオープン

バイオマスホフ大多喜のオープン