「塙で木質バイオマス発電 新年度、県が誘致し森林除染の前進期待」

県は、民有林18万3000haで間伐による除染を開始する目的で、東京都の事業者を誘致し、伐採木を燃やす県内最大規模の木質バイオマス発電施設を平成25年度に設置する(塙町東河内)。伐採木の受け入れ先の確保を行うことにより、森林除染の体制が整う。

総事業費は60億円で、県は国の交付金で造成した基金から約30億円を取り崩し、塙町を通じて事業者に2/1する。平成25年度当初予算案に関連事業費を計上する。

発電出力は県産材を燃料とする施設で県内最大の1万2000kWで、木材チップの年間使用量は11万2000?が見込まれる。県中、県南地方の1年間の間伐量に相当し、県内の森林除染で生じた木材を有効活用する一大拠点となる。稼働に伴い、施設運営や燃料の運搬などで新たに100人以上の雇用が見込まれる見通し。

課題は、放射線の安全管理。伐採木を一時保管所に集めて検査し、測定値が低い木材を燃料や建築資材に分別する。福島民報社(2013年2月7日付)

除染で伐採した木材を有効活用して資材、エネルギーとして活用し、雇用を創出する。単に除染作業に膨大な経費を費やすのではなくその過程からプラスのものを生み出す。

仮に、1ha当たり400m3の木材資源があると仮定すると、ざっと18万3000haには7320万?の森林資源が存在する計算です。単純に600年分以上の森林エネルギーが賦存することになります。ここから生まれるエネルギーを核とした産業が発展することを期待します。