2013年02月13日 EconomicNews 発信

バイオマス発電市場、王子HDの投資は普及への呼び水となるか

という記事が掲載されました。勝手ながら要約・解釈すると・・・。

80%ものエネルギーを海外に依存する日本社会、再生可能エネルギーの認知度は高まっているものの、太陽光発電ばかりが普及し、バイオマス由来電力市場は思うように普及していない。

2010年度     394.7MWh 211億円

2015年度(予想) 418.0MWh 228億円  108.1% とほぼ横ばい

こうした中、王子HD<3861>の100%子会社の王子グリーンリースが宮崎で発電事業に85億円を投資すると発表した。発電規模は、25,000KWで売り上げは、年間約40億円で現在のバイオマス発電の規模からすると大規模な投資と言える。

未利用な廃棄物を燃料とするバイオマス発電は、地域に分散する資源を活用することで持続的な発展が可能であるし、1つの過大に偏在した発電方法に依存することへのリスクヘッジとなることは、先の震災でだれもが実感したことでありメリットがある。スマートグリッドが本格導入されればその有用性は増すのでないか。

山林活用ドットコムで注目している、バイオマス発電施設は、その計画を実行する上で、解決すべき課題があります。

1つは燃料の安定供給、もう一つは水です。それらの条件をクリアーすることは容易でないのかもしれません。規模も大きく、既に燃料の安定供給ルートをもっている。製紙業界は、そういった意味で非常に有利なのかもしれません。紙の需要が減少している現在、新たな原料チップの需要先としてエネルギー利用に投資することは当初から想定されていたことでしょう。