日本不動産研究所は25日、「山元素地及び山元立木価格調査」を公表した。

それによると、12年3月末現在の山林素地価格(全国平均10?当り)は、用材林地が4万7350円(前年比3.9%減)、薪炭林地は3万1695円(同3.0%減)となった。林地価格は、1992年以降21年連続で下落し、73年に記録した4万7617円に近い水準まで低下した。
一方、山元立木価格(利用材積1立方?当たり、末口径20~22?、、長さ3.64~4?)では、杉が2600円(同8,4%減)、桧は6856円(同18.6%減)、松が1464円(同7.2%減)とそれぞれ前年までの2年連続の上昇から反落した。特に、桧の山元立木価格は過去最大の下落率を記録した。杉の山元立木価格は、80年代に記録した2万2707円が最高で、2012年3月末は80年の11.5%と大幅に低い水準になっている。「素材価格は09年に大底はうったと考えられるが素材への需要は安定的ではなく、素材価格は大きな変動廻る傾向にある。今回の調査では需要が弱く、素材価格は大きく反落した。山元では素材のでは素材の生産調整も必要となり、損益分岐点をはさみ一進一退の状況にある。」(同研究所)   (2012年9月28日付け 日刊木材新聞)

残念ながら、山の価値は連続的に下落している状況です。なんと杉の立木価格は、80年代の約10分の1の価格となってしまっています。11.5%の下落ではなくです・・・。