とあるダムの上流部の山林を所有する方からのお問合せを頂きました。

約60年ほど前、ダム建設の際に営林署の払い下げで山を購入さたそうです。山林には、電力会社の鉄塔が立っており、毎年数十万円の線下保障がでるとのことでした。

現況を確認したところ、ダム建設の際林道を設営し沿道のり面が、15~2mのコンクリートで保護されており一般道から山林への侵入路が確保できない状況でした。実は、当時その場所は、数名の共有で購入し、分けられたそうですが、鉄塔の立っていない山林は全く収益を生まず、その方は行政への寄付を検討されたそうです。しかし、固定資産税がかかるため、なんと行政からも断られたとの事でした。

この度の山林は、線下保障がある為現状維持という結果となりました。このように、山の価値は、伐採した木材を搬出する場合の「しやすさ」が大きく山林の価値を左右する事例でした。