東京電力福島第一原発事故を受けた新たな「エネルギー・環境戦略」策定に関する国民の意見を検証する政府の専門家会議は28日、「少なくとも過半の国民は原発に依存しない社会の実現を望んでいる。」との検証結果をまとめた。 (毎日新聞 2012年8月29日 朝刊)

人間だれしも、自由・安全でかつ豊かな生活を送りたい。しかし、それを達成するには、ふんだんにエネルギーを消費するライフスタイルに成らざるを得ないと思う。1億人の人がいれば、1億通りの考え方があり省エネスタイルが重要と分かっていても、本来生存するために必要なエネルギー以上に(無駄な)エネルギーを消費してしまう社会となるだろう。

ドイツのバイオマス利用を視察する途中、ライン川のほとりに巨大な蒸気を発生する施設を発見した。日本にはない、内陸型の原子力発電所であった。バイオマスを生活システムの中に取り入れている彼らですら、原子力と共存していた。かれらの合理性を垣間見たような気がした。

ドイツ原子力発電所