秋田の新製材工場アスクウッドから原料供給

北秋容器(秋田県大館市、都岩男社長)は、木質ペレット増産に向け、秋田市河辺の七曲臨空工業団地の旧 富士フイルムテクノプロダクツが09年に閉鎖した空き工場を利用し、同社2ヶ所目のペレット工場を来年1月下旬に稼動させる。総工費約4億円。

同社がこの地に木質ペレット工場を開設することになった一番の要因は、同工業団地に4月に開設した大型製材工場・アスクウッドから原料供給を受けられるようになったことだ。秋田工場では年間2000トンのペレット製造・販売を目指している。
北秋容器は、秋田県で唯一ペレット工場をもつ企業。大館市には、ペレットボイラーやペレットストーブ設備に半額を補助する制度がある。また、秋田市がペレットボイラーやストーブの普及に前向きなこともあり、県南部や県中央部での販路拡大を期待している。岩手県住田町などでは早くから、町が中心になって普及を進めているが秋田県では普及が進んでいない。
後藤鮮延総括部長は「ペレット燃料は、灯油と違って環境に負荷を与えない。間伐材や製材から発生する端材の有効利用の観点から注目されている。当社は、ペレットボイラーやストーブの販売にも力を入れており、地元からの引き合いが高まっている。」と話す。
(日刊木材新聞 2012年10月24日付け)

木質端材をエネルギーとして有効活用し、灯油などにたいしてコスト競争力が生まれるならば、そのエリアでは「オイル」に金を払わずに、地域にお金がおちる。トントンでも、地域経済が回る事を意味するわけです。便利だという理由で、いかに我々の生活を「オイル」のために費やされて来たのか・・・と考えることがあります。